セレモニースーツ
セレモニースーツ

着用する時刻など、着装ルールが多いフォーマルウェア。
けれど、基本的なルールさえマスターしていれば、心配はありません。
チェックが必要なのは「ドレスコード」です。

ドレスコードとは

当日の服装の格式を指定するもの。
ドレスコードに合わせたフォーマルウェアの着用は、祝い事では華やかさや主催者への誠意を表現し、パーティーの雰囲気を盛り上げます。
弔事においては慎みや哀悼の念を服装に表します。
マナーとはどんなオケージョンに対してもその場の雰囲気を壊さず好印象を保つこと。
そんな大人の嗜みを心掛けたいものです。

Formal Chart

H:Host/招く立場の人(主催者および主な立場の人)

G:Guest/招かれる立場の人(列席者)

正礼装 準礼装 略礼装
モーニングコート テイルコート タキシード ディレクターズスーツ ブラックスーツ ダークスーツ
格式の高い結婚式・披露宴 H G H H G H G G
ごく普通の結婚式・披露宴 H H G H G H G G
やや略式の結婚式・披露宴 H H G G
結納式 H H G H G H G
正礼装 準礼装 略礼装
モーニングコート テイルコート タキシード ディレクターズスーツ ブラックスーツ ダークスーツ
祝賀会・落成式・記念式典 H H G H G H G G
成人式 H H G H G G
謝恩会などのパーティー H G H G H G H G
音楽会・観劇・発表会 H G H G H G H G
入学式・卒業式など H H G H G G
年始など改まった挨拶・訪問 H G H G H G H G
親しい方達とのパーティー H G H G
正礼装 準礼装 略礼装
モーニングコート テイルコート タキシード ディレクターズスーツ ブラックスーツ ダークスーツ
葬儀・告別式一周忌までの法要 H H G G
急な弔問通夜三回忌以降の法事 H G
フォーマルウェア

フォーマルウェアには「正礼装」「準礼装」「略礼装」があります。

正礼装 モーニングコート・燕尾服(テイルコート)

準礼装 ディレクターズスーツ・タキシード

略礼装 ブラックスーツ・ダークスーツ

※ブラックスーツを略礼装に用いるのは日本固有の習慣です。海外では単に黒いスーツと見なされる事がありますので注意が必要です。

行事の内容や立場によっても着装ルールが異なります。(一覧表を参照ください)
H…Host/招く立場の人(主催者および主たる立場の人)
G…Guest/招かれる立場の人(列席者)

フォーマルウェアでは昼と夜とで服装を変えることが求められます。 モーニング・ディレクターズスーツなどの昼の礼装を着用する時間は午前中から18:00までとされています。(冬は17:00まで)18:00以降(冬は17:00以降)は燕尾服、タキシードなど夜の礼装を着用します。
ダークスーツを着る時は昼はチャコールグレー、夜はミッドナイトブルーをお薦めします。

パーティーなどの招待状に「ホワイトタイ」とあれば"燕尾服"の着用を意味します。
「ブラックタイ」は"タキシード"を着用します。「平服でお越しください」と書かれている時はダークスーツを着用します。

Another Dress Code

クルーズのドレスコード

カジュアルスタンダード プレミアム ラグジュアリー
カジュアル 基本的にはどのような装いでも可。ただし、短パン・Tシャツ・ビーチサンダルは避ける クルーズ慣れした方も多くジャケットを羽織る方も。 クルーズ慣れした方も多くジャケットを羽織る方も。
インフォーマル ジャケット+シャツ
或いはジャケットなしも可。
スーツ・ダークスーツ。 クオリティの高いダークスーツに小物などのアクセサリーで華やかさを演出。
フォーマル ダークスーツが主。
タキシードは1~2割程度。
タキシードが主。 タキシードが主。

ホテルやレストランでのドレスコード

平服 正装に対しての言葉で、略礼服の意。普段着やジーンズは着用禁物。普段のダークスーツや、立て襟シャツに蝶ネクタイ、アスコットタイや礼装小物をコーディネートし、平服(略礼服)となる。
カジュアル・エレガンス 平服同様、略礼服程度。
スマート・カジュアル 上着にネクタイ着用。実際にはポロシャツ、襟付きシャツでもOKのところも多い。
ビジネス・アタイヤ スーツ、もしくはジャケットにネクタイなど、きちんとした服装。
カジュアル 襟付きシャツ、スラックス程度だが、定義は幅広く、国内外を問わず、タンクトップ、ジーンズなどの普段着OKというところもある。

MORNING CORT.for Day&Night

MORNING CORT.

略式高い行事には欠かせない装い。お慶びはグレーベストの変わりに白襟付き共地ベストも。

語源はその名の通り[good morning ~グッドモーニング]。
"昼間の正礼装"です。
1800年代初頭、ヨーロッパではスーツの起源とされる「フロックコート」という丈の長いコートにベスト、グレーのスラックスを合わせた物が外出着として用いられていました。
フロックコートを着たまま馬に跨ろうとした時、前の長い裾が邪魔になる事から、前裾を大きく斜めにカットして着られる様になりました。
イギリスでは今でも「カッタウェイコート」と呼ばれることもあります。

■昼間の格式の高い結婚式及び披露宴での、新郎をはじめ主賓や新郎新婦のお父様。

■入学式や卒業式などでの教職員。

■皇室主催の園遊会や叙勲の授賞式に出席の方。

■葬儀及び告別式での喪主や近親者、また大きな規模の告別式の参列者。通夜及び3回忌以降の法事には着用しない。

ジャケット
型は1つボタンのピークドラペル、フロントはウエストから裾にかけて曲線的に大きくカットされている。
スラックス
裾はシングル、後ろを長く斜めにカットしたモーニングカット。
シャツ
白無地でレギュラーカラーまたはウイングカラーで、ダブルカフスが基本だが、シングルカフスでも可。
ベスト
ジャケットと共布かグレーまたはアイボリーで、シングルかダブル。慶事では、共布のベストに限り、取り外しが可能な白衿を付ける。
タイ
シルバーグレー、白黒の縞の結び下げやアスコットタイ。
黒のキッドやカーフのストレートチップやプレーントゥ。
アクセサリー
カフス:ゴールドまたはシルバーの台に、真珠・白蝶貝等の白石。
サスペンダー:白黒の縞。
チーフ:白で麻素材のものをスリーピークにして。
手袋:グレーの鹿革が正式。一般的には白手袋で。
ソックス:白黒の縞が基本。または黒無地で。

DIRECTOR'S SUIT.for Day

DIRECTOR'S SUIT.

昼間の準礼装としてすっかり定着。
ジャケットは黒のほかにダークグレーや濃紺も。

誕生は第2次世界大戦前。
ディレクター(重役)の執務服として欧米で流行しました。
その名の通り"重役クラス"の格調高いフォーマルスタイル"昼間の準礼装"として用いられます。

■昼間の結婚式及び披露宴での、新郎をはじめ新郎新婦のお父様や主賓、上司の方など。

■各種式典やパーティーに出席の方。

■昼間の慶事で、ブラックスーツよりワンランク上の装いとして着用する場合。

ジャケット
シングル・ダブルどちらでも可。色は黒の他、ダークグレーや濃紺の無地でノーベントが最適。
スラックス
明るめのグレー地で、柄はストライプ。裾はシングル。
シャツ
白無地でレギュラーカラーまたはウイングカラーで、シングルかダブルカフス。
ベスト
ジャケットと共布か、ウールやシルク素材のグレーまたはオフホワイト。
タイ
シルバーグレー、白黒の縞の結び下げまたはアスコットタイ。
黒のキッドやカーフのストレートチップやプレーントゥ。
アクセサリー
カフス:ゴールドまたはシルバーの台に、真珠・白蝶貝等の白石。
サスペンダー:白黒の縞。
チーフ:白で麻かシルク素材のもの。
ソックス:白黒の縞が基本。または黒無地で。

TUXEDO.for Evening

TUXEDO.

パーティーやクルーズ、何かと着る機会が多いタキシード。是非一着は持っておきたいアイテム。

燕尾服の裾を切り落とし、ジャケットレングスにしたもの。
燕尾服より堅苦しくなく気軽に着られる事からリゾート地でのディナーウェアとして英国で流行しました。
語源のひとつとしてアメリカ・ニューヨーク州の「Tuxedo Park~タキシードパーク~」で第一回目の上流階級社交会「タキシードクラブ」が開催されたことに因んでいます。
"夜の準礼装"として用いられます。

■午後からの結婚式及び披露宴での、新郎をはじめ新郎新婦のお父様や主賓。

■夕方からよるにかかる各種式典やパーティーに出席の方。

■"ブラックタイ"と服装指定のパーティー。

ジャケット
衿は拝絹が付いた、ピークドラペル・ショールカラーの型がある。
スラックス
側章1本付き。
シャツ
白無地でウイングカラーまたはレギュラーカラーのプリーツ付き。シングルかダブルカフス。前立ての釦を見せないことがマナーのため、比翼仕様またはスタッドボタン仕様のシャツを着用。
タイ
シルバーグレー、白黒の縞の結び下げまたはアスコットタイ。
黒のキッドやカーフのストレートチップやプレーントゥ。
アクセサリー
カフス:ゴールドまたはシルバーの台に、真珠・白蝶貝等の白石。
サスペンダー:白黒の縞。
チーフ:白で麻かシルク素材のもの。
ソックス:白黒の縞が基本。または黒無地で。

TAIL COAT.for Evening

TUXEDO.

第一級の格調高い夜の正装。
すべてを白と黒でまとめるのが基本。

第一級の格調高い夜の正装。
すべてを白と黒でまとめるのが基本。
上着がツバメの尻尾の形に似ているのでこの名が付けられました。「スワローテイルコート」とも云われます。
ノーベル賞授賞式などにも着用され、最も格調高い"夜の正礼装"として用いられます。

■公式の晩餐会などの格式高い結婚式や披露宴、着席型のパーティー。

■オーケストラの指揮者

■社交ダンス競技会

ジャケット
衿はピークドラペルの拝絹地付き。
ボタンには拝絹地を使ったくるみボタンを使用する場合もある。
ベスト
衿付きの白ピケのダブルまたはシングル。
シャツ
イカ胸シャツ。ウイングカラー。前立ては白いスタッドボタンで留める。
袖口はシングルカフスが基本。
スラックス
股上が深くみぞおちの位置まである。側章は2本。
袖はシングルで後ろを長めにカットしたモーニングカット。
タイ
ベストと同生地の白ピケ蝶ネクタイ。
黒のエナメルや内羽根式のオックスフォードタイプまたはオペラパンプス。
アクセサリー
カフス:白蝶貝が最適。
サスペンダー:白無地。
チーフ:白で麻素材のものをスリーピークにして。
手袋:白の綿素材または革の手袋

BLACK SUIT.for Day&Night

TUXEDO.

日本のあらゆるシーンで活躍。シャツやネクタイはオケージョンに合わせてコーディネートを。

いわゆる"略礼服"として昼夜を問わず冠婚葬祭などに広く着用されています。ディレクターズスーツをヒントに1960年代慶事には縞ネクタイをしていましたが、1970年代には白ネクタイも組み合わさり現在の形に定着してきました。
日本独自の礼装であり、海外では単に黒いスーツと見なされますので注意が必要です。

■昼夜問わず、一般的に行われるほとんどの慶事・弔事列席者に。結婚式や披露宴、各種式典及びパーティー・葬儀・告別式など。

ジャケット
シングル1釦、2釦、3釦、ダブル4釦、6釦などバリエーションは豊富。
スラックス
ジャケットと共布で裾はシングル。
シャツ
レギュラーカラーまたはウイングカラーで白が基本だが、パステルカラーも可。シングルかダブルカフス。
タイ
白黒やシルバーグレー、淡色などの無地や縞の結び下げ。
アスコットタイ・蝶タイ・クロスタイなどをシルクベストとコーディネートして着用するとお洒落。
黒のキッドやカーフのストレートチップやプレーントゥ。
アクセサリー
カフス:ゴールドまたはシルバーの台に、真珠・白蝶貝等の白石。
チーフ:綿・麻またはシルクの白無地かシルバーグレーが一般的。色物や柄物でも可。
ソックス:黒無地。

オーダーメイドワンピースfor Day

オーダーメイドワンピース

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[価格] 36,000円(税別)〜

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